8月の例会報告です。

参加者11名。
完全にいつものメンバーでした。

固定メンバーがちょっとずつ増えてきているのは、うれしいことです。
そして今月からは、マイクを使用して発言したり 要約筆記を導入したり、聞こえに困難がある人でも参加しやすい工夫が始まりました。

内容は、
●鳥取ダルク近況報告
●依存症に関する話
●今後の講演会や講座などの案内

でした。
ほんとにざっくりですが、まぁこんな感じだったと思います。
今月からはメモを取ることがむずかしくなったので、うろおぼえです。
気になる人は、来ましょう。今月も個人的には興味深い内容が盛りだくさんでした。

活動内容に関して。
鳥取ダルク設立当初、2代目責任者として赴任し、本当に(本当に×100)大変だったが、その頃をホウフツとさせる出来事がちょこっとあったそうです。てへ。

ダルク代表のいろんな話の中のひとつが、未成年の依存症の子に関して。
大人の依存症とは、また違うむずかしさがあるそうです。
しかし、本人に回復したいという気持ちがあるならば早ければ早い方が良いという意味では、本当に大切な時期。ダルクに入寮するだけでなく、少年院など更生施設へもダルク代表は通い、自分の思いを伝えるため活動をしています。

関連して、2022年4月から18歳で成年となる話へ。
刑事罰や裁判などの扱いはどう変わるのか、など。

しんどさは体から来るのか、心から来るのか。
全国のダルク施設で、ヨガ療法を通して支援する活動をしている見守る会メンバーからの問いかけからはじまり、ダルク代表などから意見交換がありました。
依存症の人の「しんどさ」って、ちょっと複雑な過程があるんだなと勉強になりました。これは、なかなか一言ではいえないですね。

見守る会メンバーより、高齢の身内を介護している話が出ました。いまは「今日も元気でいてくれた」それだけでよし、と思えるようになったとのこと。関連して、依存症の人も小さなことで良いから、どんなささいなことでもいいから、なにか張り合いのできるようなことができればいいのだけど、と。

全体の雰囲気としては、いつもより参加者全体で闊達な意見交換ができたように感じました。司会進行役の見守る会副代表の采配が良かったのでしょう。普段あまり発言をしない人も自分の考えを話してくれたり、疑問を投げかけたり。ダルク代表も丁寧に自分の考えを交えながらこたえていました。

また、9月に行われる依存症に関する講座や講演会に関して、見守る会代表から説明がありました。
イベント関係で言えば、見守る会メンバーの中にアイヌ文化を大切にしている人がおり、今度 講座が開かれるとのお話もありました。近いうちに別のイベントと一緒にブログで紹介しようと思っています。

さいごに。
補聴器使用の見守る会メンバーは、「今日は会の内容がぜんぶ理解できた」との感想。
今までは単語がときどき聞こえるくらいで、内容が理解できなかった。それでも会に参加していたのは「支援する気持ちをもって、依存症当事者の人と同じ時間を過ごすことが大切なのではないか」と考え、ずっと我慢していたそうです。

わかんないのに、ずっと参加してくださっていたことがすごい。
感謝、反省、そして前進。

これがいわゆる「合理的配慮」、ですね。
ハード(物理的)な面で言えば、マイク使用と要約筆記。
ソフト(社会的)では「会の発言内容を理解」 → 見守る会で(音声)情報から遮断されていた人が、情報共有できる → 「同時性」「社会参加」

聞こえない人が音声情報を得ることができないのは、私たち聞こえる人が(聞こえるがゆえに)自分たちだけに都合が良い社会を作っているからなのです。それが「社会的障壁」となり、聞こえない・聞こえにくい人への理解不足につながり、配慮を怠ってしまう。

合理的配慮は、私たちが「気づかなければいけない当たり前のこと」なのです。

私たち見守る会メンバーは、依存症の人を支援したい気持ちで参加しています。
しかし、依存症だけでなく、日常でさまざまな困難を抱える人のことを理解しようという気持ちがなければ、依存症の人の気持ちも理解することはできないでしょう。

今回の見守る会は、参加者のいろんな視点からの支援に気づかされた貴重な会でした。

来月も、さわやか会館です。

9月17日(木)19:00から開始予定。

それでは、また。