コロナウイルス感染防止のために外出自粛、いわゆる「ステイホーム」が叫ばれるなか、依存症の人たちはどう過ごし、なにを感じているのか。 また、つながることはできているのか。 いろんな人たちにお話を聞きました。
(どうでもいいけど、いつのまにか「3密」じゃなくなってますね。とにかく出るな!と)

今回は、鳥取岡山ダルクの代表です。
以下、聞いたお話をまとめてみました。

【ダルクの近況、思いなど】
仲間たちは、みんな元気です。
衛生管理に気をつけながら日々のプログラムをいつもどおり行っています。ダルクは衣食住を共にしている生活共同体なので、外出自粛・施設使用不可の世の中でも大きな影響は現在の時点では感じていません。

自分自身のことで言えば、予定されていた講演やイベント参加、行政会議出席など外での活動がなくなったので、仲間と向き合う時間が増えました。そういう意味では、いま心にゆとりができているかも。時間ができた分、仲間と過ごし、仲間を見守ることができていると感じます。仲間はみんな、自分の子どものようなものです。
ピンチはチャンスです。そう思い悲観的にならず過ごしています。

散歩やマラソンは、適度に行っています。ダルク周辺は人通りが少ないので、頃合いを見計らって運動をするように伝えています。目の前に海があるのですが、サーフィンだけはしばらく自粛中。地元が我慢することで、県外からのサーファーにも遠慮してもらいたいので。今は大切な時期。そこはがまんです。

鳥取ダルク内にある筋トレ器具を使ってインドアスポーツをする仲間もいますし、自分も自宅に筋トレ部屋があるので、そこで日々鍛えています。筋肉は正直です。うらぎりません。すぐにわかります。これは筋トレをした人じゃないとわからないだろうなぁ。

と、いうわけで。
コロナウイルスで社会が大変なことになっていますが、現在の時点では鳥取ダルクも岡山ダルクも「今までのことを今までどおりに」日々行っています。ありがたいと感じています。

ただ、感染者が一人でも出ればクラスター(集団感染)になる確率が高いので、いまが大丈夫でも、安心せずに仲間を見守っていきながら自己管理もしていきたいとは強く思っています。
そして、ダルクが社会から孤立しないよう変わらぬ努力を続けていきたい。


【ウイルスによる影響を考える】
地域の依存症(グレーゾーンも含む)の人たちのことを考えれば、コロナウイルスが社会に与える影響は大きいと思う。

なにより回復の場がなくなるということを、一番に危惧します。

依存症には「回復期」と「回復維持期」があり、入院治療の「回復期」と社会に出て生活しながら依存を断つ「回復維持期」があります。

その回復維持期に、わかちあいをみんなで行う断酒会やNAなどの、いわゆる「回復の場」はとても大切。
それがいま、施設使用中止を受けて開催ができなくなっている。なくなると回復を維持することが非常に困難になることがわかっているので、断酒会さんなどは本当に大変だろうなと感じている。

 ☆・☆・☆

チーさん、ありがとうございました。

ダルクの仲間たちが、比較的きゅうくつな思いをしていないようなのでホッとしました。
鳥取岡山ダルク代表として、社会活動がなくなり空いた時間を仲間と過ごせている・・・ピンチをチャンスに、と考えて行動している。なるほど。

そして、地域の依存症の人たちのことを、危惧していますね。
せめて行政には、そのことを理解してもらい、なんとかしてもらえないでしょうか。

ダルクの仲間と話をしたときのことです。
わかちあいをする居場所(回復の場)が次々と使用できなくなる現状に対して、
「私たちはコロナウイルスで死ぬ確率よりも、依存症で死ぬ確率の方がはるかに高いんです」
と、必死に訴える様子は真剣そのものでした。

少しでも、このブログを見ている人に伝わればいいなと思います。

次回は断酒会さんです。
それでは、また明日。