報告し忘れていたことがありました。
これはブログに掲載した方がいいだろう、と思っていたのですがすっかり失念してました。

 ☆・☆・☆

ブログのリンク集にも掲載されている「鳥取県依存症支援拠点機関」HPを見て、治療に訪れた人がいたそうです。

依存症は医療的な支援(治療)につながることが、そもそも少ないので、よほどうれしかったのでしょう。
見守る会メンバーはホクホクした顔で報告してくれました。

依存症で苦しんでいる人、また周辺で支えている人たちは「依存症が病気」という知識がなく、どうしてよいかわからなくて困っている人が多いのではないでしょうか。
その中で、市報やチラシ、HPなどで不特定多数に向けて辛抱強く呼びかけていき、小さな声を見逃さないようにする。すべての人を救うことはできない。でも、その中の1人でも2人でも救うことができるのなら。

今回のことを聞き、見守る会ブログも細々と続けていくことに意義があるんだろうな、がんばろっと・・・と思いました。そのためには、管理人自身の体調管理も大切です。なんだか最近は中国から新型肺炎が国内に入ってきたらしいですし。人を見守るためには、まず自分のことを大切にしなきゃーです。気をつけよ。


あと、こちらは別に書かなくてもいいかな・・・と思ったことですが、まぁ追加記事を書くことになったので一緒に。
個人的には大変に興味深い内容でした。おもしろかった。

法律の知識がない管理人の聞き書きなので、もっと正確に知りたい人はちゃんと調べてくださいね。
あくまで、ご参考程度に読んでほしいです。


GA、ギャンブル依存症の人に関連して、いろんな話が出ました。
賭け事なので金銭的なことが大きくかかわり、自己破産する人も中にはいて、その手続きに関して。

自己破産、とひとくくりにして言うことが多いが大きく分けて「破産」と「免責」の2つ。
破産とは、現在の状況が「経済的に破綻している」と裁判所が認めること。
免責とは、破産状況にあることを踏まえたうえで、残った債務(借金)を「返済できないだろう」と裁判所が認め「債務帳消し」にすること。借金がゼロになるんですね。

これには、どんな効果があるのかというと、おそらくですが「人生のリセット」「再出発するための準備」という意味があるのかな、と。

もちろん、生きていくための最低限の資産をのぞき、すべては債務返済にあてられます。
しかし、それ以上(返済不可の分)は返済しなくてもいい。

依存症なら、治療に入るにしても借金返済に追われていれば、精神的に落ち着けなくて回復できないですよね。
これは大きなメリットでは・・・と思ったら。

なんと、ギャンブルや浪費などに使用した借金は「免責不許可事由」といい、免責にはならないそうです。
えー。
知らなかった。

ま、でもね。
そこは裁判所で、いろんな判断が出る可能性は、あるそうです。
「一切の事情を考慮して」 免責になる場合もあれば、ならない場合もある。
これから依存症の治療をして、人生を前向きにやり直す意欲が見られるなら、いったんリセットしてくれる場合もあるのでしょう。そこはそれ、弁護士さんという職業の腕の見せ所なのかな。

このブログを読んだ人は、借りた金は返すべきだ、とかいろいろ言いたいこともあるとは思います。
そうですよね。
管理人も、個人的には家族の借金癖で非常に苦労した部類なので。
その気持ちも非常にわかります。

だから、ブログで記事にするべきかは判断に迷ったのですが。
人はさまざまな人生を歩んでいます。
管理人も含め、自分が生まれ育った環境が「世界の常識」だと考えないように。

両親に愛され、朝起こしてくれて、朝ご飯がテーブルにあって、「いってらっしゃい」と送り出してもらい育った人もいれば、そうではない家庭に育った人もいます。

なにが「当たり前」なのかは、人の人生それぞれ。
ご意見はいろいろあるとは思いますが、自己破産することで依存症の治療に専念でき、そこからは人生が前向きになった人もいます。そこを信じて理解してもらえたら。

しかし、治療途中で逃げ出し、同じことを繰り返している人もいるでしょう。

見守る側として、私たちはどうすればいいのか。
将来この人がどうなるか、なんて誰にもわかりません。
ただできることは「その人を信じる」ことかな。
ま、信じるだけでいいなら、費用もかかりませんしね。
信じることで、その人ががんばれるのならなんぼでも信じましょう。

あと、GAや買い物依存症の人たちがすべて自己破産しているわけでもありません。
そこは誤解のないよう、お願いします。


 ☆・☆・☆

年始にNHKで山本周五郎の「さぶ」がドラマ化されていました。
若い俳優さんたちでがんばっていました。

が、ちょっと気になる点が。
特に気になったのが、さいごの「そもそもの犯人は誰か」が判明するシーン。
そんなすぐ言わねーし。
犯人もめちゃくちゃ逡巡して、でも言わないといけない、と。
すべてが終わってしまうのを覚悟して告白するんだから。
そこ、大事だし。
もうちょっと山本周五郎の文章の中にある重みを表現してほしかった。
これは、俳優さんのせいか?・・・いや、脚本・演出家の影響が大きいような。

んもー、ちゃんと読んでから作ってよねーなんて1人でもだえていた年明けでした。

「さぶ」ってタイトルだけ聞くと、一時期流行したゲイ雑誌を想起する人も多いかもしれませんね。
山本周五郎の「さぶ」もあるんですよー。
いいですよー。
ネットの青空文庫でも読めますし、図書館にもあります。
よかったらどうぞ。

山本周五郎「さぶ」青空文庫より