以前もお伝えしましたが、鳥取ダルクは県内でさまざまなボランティア活動を行っています。

前回は、子ども食堂のボランティアという、最近になって始まった新たなボランティアをご紹介しました。
(7月22日ブログ 「ご報告【ダルク、子ども食堂を手伝う】」 です)

今回は、少し前の5月に行ったボランティア活動をレポートしてもらいます。

全てをネット上に公開することはできませんが、見守る会のメンバーだけでなく、このブログ読者の皆さんにも、彼らが日々どのように過ごしているのか、その一端を知ってもらえたらと思います。

5月のボランティア活動での詳細は、鳥取ダルクのスタッフであるカズさんにレポートをお願いしています。
それでは、どうぞ。

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こんにちは。

鳥取ダルクのカズ(アノニマスネーム※1)と申します。
 鳥取ダルク見守る会ブログの読者の皆さま、いつもブログを拝見して下さってありがとうございます。
並びに管理人の方、いつもブログの管理や、企画案など考えていただきありがとうございます。

 今回は鳥取ダルクが普段行なっているボランティア活動についてレポートを書かせて頂きます。

 今回は少しさかのぼって、今年(2019年)の5月18日(土)に参加したカトリック倉吉教会の清掃ボランティアを紹介します。

カトリック倉吉教会は普段、私たちがNA※2でも通っている教会です。

今回は、以前カトリック鳥取教会の司祭をされていた野嵜神父様から依頼をいただき鳥取ダルクメンバー全員でWAX掛けボランティアに行って来ました。

 当日、神父様と信徒様、ダルクメンバーで教会内の清掃及びWAX掛け、外回りの草抜きを行ないました。

初めてのボランティア場所なのでメンバーみんな少し緊張気味で。最初は少々動きが硬いような印象を受けましたが、そこは普段のボランティアで慣れている3、4フェーズ※3のメンバーが仲間を引っ張り、教会が少しづつキレイになっていきます。

 開始から大体2時間位で聖堂やその周りもすっかりきれいになり、神父様や信徒様たちにも大変喜んで頂けました。最後には教会の神父様と信徒様より冷たいジュースをいただきました。本当にありがとうございました。

私たち依存症者は、依存症の進行と共に本来の自分の姿を見失ってしまいます。薬やアルコールを手に入れる為に、周囲の事は省みず自己中心的な考え方で周囲との関係を壊し、最後は孤立します。
 こういったボランティア活動を通して地域の方達と関わりを持ち、人間関係を学ぶことそして少しでも地域の役に立てる機会を与えて頂いている事に感謝しております。

今後もボランティアや様々な活動を通して地域の方達との関わりを持つ機会がもっと増えていくことを願っています。


(管理人より)
※1・・・ダルク内でのその人の呼び名です。本名からくる場合もあるし、まったく違う場合もあります。
※2・・・ナルコティクス・アノニマス。読み方は「えぬえー」。薬物依存症の当事者による自助グループの略称。
※3・・・フェーズとは、回復プログラムの回復過程を表す数値です。1フェーズからスタート。なので「3、4フェーズ」とは回復状態がかなり続いている先輩、ということですね。
詳しくは、鳥取ダルクのHPをご覧ください http://tottoridarc.com/page1.html

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当日かけつけたメンバーは総勢21名だったそうです。
プラス教会の神父・信徒が一緒になって作業って、けっこう大掛かりです。
人海戦術。
神父様、助かったでしょうね。
これも、カトリック教会と鳥取ダルクに普段からつながりがあるからこそのボランティアなのでしょう。

鳥取ダルクは、不定期で教会から依頼される作業(主に 草刈り・剪定・ワックスかけ)にボランティアで従事しています。依頼元は鳥取市内にある愛徳修道士会や、その関連です。

カズさんからレポートをもらった際に「性格的に文章が少しかたい感じになってしまう・・・どんどん修正してください」とのお言葉。

確かに、文章はその人の中身を表しているのだろうと思います。
とても真面目でまっすぐな人柄なのでしょう。
メールでやり取りをしていると、「いまの時代って、江戸?・・・いや、令和だでな」と時代を勘違いしかけるときもあります。なんて、これは冗談ですが。

修正なんかしません。とてもすばらしい文章だと思いました。

ただ、カズさんのこの文面を読んで皆さんが想像される見た目とは、おそらく違うだろうな~と考えると、少し面白いです。そのギャップが、今風に言うと「萌えポイント」なのでしょうか。彼の魅力の一つです。

個人的にはですが、鳥取ダルクにいる、ほかのメンバーさんのことも少しずつ知っていきたいですね。

以前の映画感想企画でいただいた感想文などを見たり、ダルク通信でもらうメンバーでの近況などで少しずつ親近感は沸くのですが、お会いする機会がそんなになく、あっても全員集合していたりすると、ちょっと雰囲気こわいので話しかけづらかったりするのです。

このブログ読者の皆さんが、一番てっとり早くダルクの人たちのことを知りたいな~と思われたら、「ダルク通信」を定期購読するのがいいと思います。

ダルクに寄付をして、送ってもらうよう申し込むと郵送で定期的に届きます。
「ダルク通信」では、このブログに掲載することができない鳥取メンバーの回復状況や彼らの思い、また活動内容を知ることができます。

と、話はそれましたが、また今後も彼らのボランティア活動など、お伝えできる範囲で皆さんに紹介していきたいと思っております。

それでは、また。


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